レッスン後にクラスのユミエちゃんと、美味しいお寿司を食べに行って
その後は、お友達の出ているお芝居を見に下北沢に行きました!
自分が出る分も含めたら、今月はやたら舞台づいてますね!
お題は、なんと、チェホフの「かもめ」です
チェホフは、すご〜〜い昔に「桜の園」を読んだだけで、舞台を見たのは初めて
最初は、19世紀のロシアが舞台設定だとか、日本人にはあり得ないであろう言い回しがなれなくて入り込めなかったけど 人物像やら人間関係が見えてくると引き込まれた
正直、時々受け付けない表現があったのだけれどもね
日本人には厳しいな〜っていう表現が
どうしても、見かけは日本人だから・・・・(ごめん・・・)
しかし、それを言ってしまうと、日本人でフラメンコをやっている自分も同類であります!
愛があるからOKだよね!
見る前に、友達にあらすじを聞いたら、「とくに事件らしいことは起きない、地味な内容」みたいなことを言っていたけど
とんでもない!
主人公の青年の恋人を、青年の母親の恋人の劇作家が、横恋慕して挙句に捨てて、数年たって、ヘーキな顔して、青年の母親と一緒に家にやってくるとか・・・(もちろん母親とはいまだ恋人関係)
不倫関係にある医者と、自分の夫と同席して平気な顔してる女とか・・・(おそらく旦那以外みんな不倫を知っている)
その女の娘は、主人公にずっと恋していたけど、見向きもされないから、別の男と結婚して、でもあきらめなくて、旦那を邪険にしつつ、主人公にまとわりついている、とか
そんな人たちが、一同介して、円形の机を囲んで談笑している姿は、ホラーなみでした
そして、劇作家に捨てられた主人公の元恋人と、主人公の青年の暗さっプリとか(しつこいくらい暗い)
捨てた劇作家のほうの、いけしゃーしゃーとした様子とか
昔の戯曲だけれども、さすがのチェホフ
こんなことないだろ・・・いや、あるかも・・っていう説得力
生きていくっていろいろあるのね
いまも昔も
しかし、
私は、繊細な人間ではないのだと、つくづく思う(↑上の感想を見てもらってわかると思うけど)
チェーホフに申し訳ないほどの単細胞だと、よくわかりました
主人公の二人は、自分の夢を実現したのに、二人とも不幸そうなのはなんでだろ〜?とか
(私だったら、夢がかなったら、過去のことはどうでもよくなると思われる)
なんで、そんなに頑ななんだろう?とか
なんで、そんなに発想が暗いんだろうとか(とりあえずみんな楽しく〜って私なら思う)
共感よりも、解決策とか、自分だったら、こうするな〜、みたいなことばかり考えてました
戯曲見ながら、解決策を考えてる自分って・・・
私みたいな人間ばっかりだったら、芸術は発展しないだろうな
物事を単純化しようとしすぎて
でも、けっこう静かに興奮しているようなので、やっぱり、私の中の何かを刺激してるんだろうとは思う
だけど、悲しいかな、それが何かってことうを明確にする、頭がない
言葉に出来なくて、悶々としてます
それって、よいお芝居だったんだろうね
私にとって
前回、見に行ったお芝居は結構大きな劇団で、面白くってわかりやすくて、商業的だった
今回は、全く商業的ではないように感じる
でも、こういう劇団とか劇場って、絶対なくっちゃいけないような気がした
休憩時間中に出していただいた 紅茶とかワインとかクッキーとかも、なんだかサロンにいるような気持ちになってグー
でした
あと、音の使い方も好きでした。遠くで聞こえる波の音とか、風の音、水滴の音とか効いてました!
結構音が気になっちゃう方なので
ちょっとした音で集中が切れるのは、昨日の舞台で経験済みですし
全部がさりげないけど、計算されていて
あ〜、音って大事〜
後ろに座っていた、女性たちが「お客さんとつながる気はないよね〜」と言っていた
何をみてそう言っているのかはよく分からなかったんだけど
確かに、これ見よがしに笑いをとって、なにか誘うようなことは全くなくって(チェホフだし)
登場人物全員が、お客さんに背中を向ける時間が長かったりしてビックリしたけど
だけどそれはそれで、
まるで、実際の生活の一部を覗いているみたいな感じで、私は好きでした
登場人物の心を想像しやすかった
淡々と進んでいるけど、それぞれの心が動いているのはわかる(主人公に共感は出来なかったけど、こういう人間は嫌いです)
そもそも、客とつながるって何だろう〜
私も、人に何かを伝える仕事をしている(と思うので)ここら辺は
ちょっと考えてしまうところですね
日本人が演じるチェホフ、日本人がやるフラメンコ
そこには愛があると思う!
なきゃ、出来ないよ
マリさん、良い舞台を見させてくれてありがとう!
ちなみに、私は芝居が終わった後、出演者と挨拶するのが好きではありません
さっきまで、登場人物だった人が、素に戻ってしまうのをみると、なんだかな〜ってなっちゃうので
いつも超特急で帰ります
だからあいさつなしで帰っちゃいました
良かった芝居ほど会いたくありません
舞台の余韻がなくなっちゃうから!
フラメンコは別!
だって、フラメンコでは自分を出す作業で、演じていないから
あくまでも、私の定義ですが!
図々しくてごめんなさいね〜